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『サンダー3』主要キャストの以前の共演作品と、世界の尺度が反転する少年SF

『サンダー3』主要キャストの以前の共演作品と、世界の尺度が反転する少年SFのサムネイル
画像出典: AniList

『サンダー3』は、池田祐輝が「月刊少年マガジン」で連載する漫画を原作としたテレビアニメである。
2026年7月8日から、フジテレビ「+Ultra」ほかで放送されている。

物語を動かすのは、学校でも日常でも目立たない男子中学生3人組だ。
ところが、テレビ画面の向こうにあるマルチバースへ入った瞬間、彼らの小ささは圧倒的な強さへ反転する。
カートゥーン調の少年たちと、現実感の強い人間や兵器が同じ画面に立つ。
その違和感を消さず、物語の力へ変えている作品だ。

テレビの向こう側で、スモール3は最強になる

手塚ぴょんたろう(CV:鈴代紗弓)は、勉強も運動も外見も目立たない中学生だ。
幼い妹の手塚ふたば(CV:蜜蜂ほのか)から強く慕われているが、本人はいたずらに振り回されている。

ぴょんたろうは、女の子への関心を隠しきれない吾妻つばめ(CV:川井田夏海)、3人の中では比較的冷静なお茶の水ひろし(CV:秋山絵理)と行動を共にする。
小柄で冴えない3人をまとめた呼び名が「スモール3」だ。

ある日、担任のドク(CV:坂田将吾)から借りた奇妙なディスクを再生すると、テレビには現実とよく似た別世界が映し出される。
目を離した隙にふたばが画面の中へ吸い込まれ、スモール3も妹を追ってマルチバースへ足を踏み入れる。

そこで彼らを待っていたのは、巨大な戦艦を操る異星人と、その侵略へ抵抗する人々だった。
別世界では、人間や兵器のほうがスモール3よりはるかに大きく見える。
それでも、異星人の兵器を壊すほどの力を持つのは、小さな3人のほうである。

見た目の尺度と、物理的な強さが一致しない。
その反転が、ふたばの救出劇を侵略SFへつなげていく。

かわいさと重量感を同じ画面へ置く

総監督は瀬下寛之、監督は井手恵介、シリーズ構成と脚本は瀬古浩司、アニメーション制作はUNENDが担当する。

本作の画面では、丸く簡略化されたスモール3と、人体や都市、兵器を立体的な質感で描く別世界が、あえて馴染みきらないまま並ぶ。

日常側の3人は、表情も動きも軽い。
テレビの向こうへ入ると、街の奥行きや戦艦の重量感が増し、その中を同じ姿の少年たちが走り回る。

場違いに見えるのはスモール3のほうだが、物理的な優位に立つのも彼らである。
かわいらしい姿のまま巨大兵器を圧倒するため、緊迫した戦闘の中にも奇妙な可笑しさが残る。

映像上の驚きだけで物語を押し切れるわけではない。
ふたばが別世界へ吸い込まれた理由や、二つの世界がつながった仕組みまで、マルチバースの設定をどのように物語へ結び付けるかが焦点となる。

妹を追う3人と、侵略に抵抗するリベリオン

別世界では、空手を得意とする大学生の瀬上貞一(CV:坂泰斗)が、異星人へ抵抗する組織「リベリオン」と接触する。

田代涼花(CV:広瀬ゆうき)はリベリオンに所属する瀬上の高校時代の同級生だ。
如月澪(CV:前川涼子)は、瀬上が組織を訪れるきっかけを作る。
皇恭治(CV:石谷春貴)は、リベリオンに欠かせない人物として別世界側の物語を支える。

ぴょんたろうたちは、ふたばを取り戻すために動く。
瀬上たちは、異星人の侵略へ抵抗する。

異なる目的で進む二つの集団が、同じマルチバースの中でどこへ合流するのか。
少年3人の救出劇だけでは終わらない広がりが、リベリオンの人物たちによって形を取り始める。

主要キャストの以前の共演作品

ぴょんたろう役の鈴代紗弓は、皇恭治役の石谷春貴、田代涼花役の広瀬ゆうき、ドク役の坂田将吾と、別のテレビアニメでも主要人物を演じている。

同じパーティーの仲間、恋敵、片思いの相手、交際する主人公同士と、作品ごとに関係は大きく異なる。

鈴代紗弓 × 石谷春貴、ゲーム世界を旅する仲間

『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』

  • ワイズ:鈴代紗弓
  • 大好真人:石谷春貴

『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』は、井中だちまのライトノベルを原作として2019年に放送されたテレビアニメである。

高校生の大好真人は、ゲーム世界へ勇者として転送される。
しかし、母親の真々子まで同行したため、思い描いていた冒険から早々に外れていく。

ワイズは、真人たちのパーティーへ加わる女子高校生の賢者だ。
真人とは軽口を交わし、互いの失敗へ遠慮なく突っ込む。
真人が母親の圧倒的な攻撃力に活躍を奪われる横で、ワイズも自分の母親との問題を抱えている。

ワイズが母親と対立した際には、真人たちが彼女を支える側へ回る。
二人は言い争いながらも、親子関係に悩む仲間として同じパーティーに残る。

ワイズの勢いのある反論と、真人の不満交じりの応答は、親子問題を扱う物語へ冒険コメディのテンポを戻している。
仲間だから無条件に優しくするのではなく、言うべきことを言い合いながら助ける距離が二人らしい。

鈴代紗弓 × 広瀬ゆうき、恋敵がゲームで決着をつける

『ハイスコアガールII』

  • 大野晶:鈴代紗弓
  • 日高小春:広瀬ゆうき

『ハイスコアガールII』は、押切蓮介の漫画を原作とするテレビアニメの第2期で、2019年に放送された。

大野晶と日高小春は、2018年放送の第1期から矢口春雄をめぐって互いを意識している。
第1期の続きを描いたOVA『EXTRA STAGE』を経て、第2期では三人の関係が決着へ向かう。
晶と小春が格闘ゲームで正面から対決するROUND20は、その対立が最も明確な形になる回だ。

晶は、言葉をほとんど発しない凄腕のプレイヤーである。
小春は、春雄との出会いをきっかけにゲームへ打ち込み、晶を追う位置まで腕を上げた。
二人は同じ少年へ想いを寄せるだけでなく、ゲームの実力でも譲れない恋敵になる。

ROUND20で小春が選ぶのは『スーパーストリートファイターIIX』だ。
小春は豪鬼、晶はザンギエフを使う。
序盤は小春が遠距離攻撃で押し込むが、晶は操作技術と勝負強さで流れを変えていく。

小春の感情は、内心の言葉として激しく表に出る。
対する晶は、台詞の代わりにキャラクター選択とレバー操作で意思を示す。

広瀬ゆうきの切迫したモノローグと、鈴代紗弓の短い発声や息遣いが対照を作る。
二人の恋愛感情を説明するのではなく、対戦そのものに語らせる場面だ。

鈴代紗弓 × 坂田将吾、片思いと両想いを演じる

『クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。』

  • 石倉陽鞠:鈴代紗弓
  • 北条才人:坂田将吾

『クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。』は、天乃聖樹のライトノベルを原作として2025年に放送されたテレビアニメである。

北条才人は、犬猿の仲だったクラスメイトの桜森朱音と、家の事情から秘密の結婚生活を始める。
石倉陽鞠は朱音の親友であり、才人へ恋心を抱いている。

陽鞠は朱音に気持ちを打ち明け、才人へ近づこうとする。
勉強会では才人、朱音、陽鞠、糸青の4人が集まり、秘密の同居を隠したい夫婦と、才人との距離を縮めたい陽鞠の思惑が同じ部屋で交差する。

第10話「彼女(仮)」では、才人と朱音が同居しているという噂を打ち消すため、陽鞠が自分を才人の恋人に見せる作戦を提案する。
放課後のデートは偽装として始まるが、陽鞠の振る舞いは次第に芝居の範囲を越えていく。

陽鞠にとって恋人のふりは、噂をそらすためだけの手段ではない。
才人の隣に立てるなら、仮の関係でも構わないという本心が混ざっている。

明るく距離を詰める陽鞠に対し、才人は朱音との秘密を守りながら、その好意を受け流さなければならない。
鈴代紗弓の弾むような声が、陽鞠の積極性だけでなく、片思いを冗談に見せようとする危うさまで運んでいる。

『正反対な君と僕』第1期

  • 鈴木みゆ:鈴代紗弓
  • 谷悠介:坂田将吾

『正反対な君と僕』は、阿賀沢紅茶の漫画を原作とするテレビアニメである。
第1期は2026年1月から3月まで放送され、同年7月から第2期が放送されている。

鈴木みゆと谷悠介の関係が始まるのは第1期だ。
周囲の目を気にしてしまう明るい女子の鈴木は、自分の意見をはっきり言える物静かな谷へ片思いをしている。

第1話では、放課後に二人で帰ることになり、谷が鈴木の手を握る。
ところが、翌日に交際を疑われた鈴木は、とっさに関係を否定してしまう。
谷も「昨日のことは忘れて」と距離を取り、二人は互いに好意を持ちながらすれ違う。

友人たちに背中を押された鈴木は、自分の気持ちを谷へ伝える。
第2話では二人が交際を始め、谷も改めて鈴木へ「好きです」と告げる。
初デートでは、谷によく思われようとする鈴木が空回りするが、二人は相手に合わせて正解を演じるのではなく、感じたことを言葉にして関係を整えていく。

『クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。』では、鈴代紗弓が演じる陽鞠の好意を、坂田将吾が演じる才人が受け止めきれない。
『正反対な君と僕』では、鈴木と谷が互いの好意を伝え合い、物語の中心となる恋人同士を演じる。

鈴代は、鈴木のモノローグ、友人との会話、谷との会話でテンションや空気を切り替えたと語っている。
坂田も、鈴木と接するにつれて、谷の表情や声のトーンが少しずつ柔らかくなるよう意識したと明かした。

第1話で気持ちを言い切れずにすれ違った二人が、第2話では互いに「好き」と伝え直す。
勢いよく感情があふれる鈴木の声と、鈴木の前で少しずつ温度を帯びていく谷の声が、二人の距離の変化を支えている。

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